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林 浩孝*; 和田 成一; 舟山 知夫; 鳴海 一成; 小林 泰彦; 渡辺 宏*; 古田 雅一*; 上原 赫*
Journal of Eukaryotic Microbiology, 51(3), p.321 - 324, 2004/06
被引用回数:5 パーセンタイル:6.62(Microbiology)宇宙ステーションのような閉鎖系での食糧確保と二酸化炭素の吸収,酸素の供給に最も有望な生物種の一つであるユーグレナに対し、模擬宇宙線としてさまざまなLET値を有する重イオンビームを照射して放射線抵抗性を調べた。最も致死効果の高いLET=196keV/mのイオンビームに対しても40Gyまでの線量域では生育に影響がないことから、宇宙基地での利用が可能であることがわかった。照射後生存率におけるRBE(生物学的効果比)のLET依存性を調べた結果、ユーグレナ細胞は哺乳動物細胞や植物細胞とは異なる放射線応答機構を有することが示唆された。
梨山 勇; 松田 純夫*
放射線と産業, (79), p.10 - 15, 1998/00
TIARAを用いた6年間にわたる宇宙半導体の放射線効果の研究について、その経緯と主な成果を紹介する。まず、Si及びGaAs太陽電池の大線量照射において、前者は突然死を起こすが後者は起こさないこと、得られたデータは人工衛星の寿命予測に貢献したことを述べる。次に、シングルイベント耐性評価手法の開発とこれを用いた宇宙用LSIの試験結果を示す。また、カクテルイオンビーム開発による照射試験能率の大幅な向上にも触れる。重イオンマイクロビームを用いた実験により、SOI基板を用いることでシングルイベント耐性を向上できること、並びに民生部品の宇宙利用に必要な放射線試験についても詳しく述べる。
梨山 勇
Radioisotopes, 47(10), p.799 - 800, 1998/00
高エネルギー粒子の入射で半導体デバイスに生じるシングルイベント効果の概要を解説する。まずシングルイベント効果の種類と特徴を述べ、その中からバーンアウトについて詳しい説明を加えた。この現象は人工衛星に回復不能な故障を生じるため、発生してはならないものとされている。次に重イオンマイクロビームを用いたシングルイベント効果の機構解明の研究を紹介し、SOI基板を用いることでシングルイベント効果を抑制できることを示した。
梨山 勇
マテリアルライフ, 9(2), p.69 - 72, 1997/04
宇宙環境下で広く用いられているシリコンデバイスのうち、太陽電池とLSIについて宇宙放射線の影響を解説する。人工衛星の太陽電池は宇宙放射線を受け易く、照射損傷に起因する出力劣化は人工衛星の寿命を決める要因となっている。最近、陽子線や電子線の照射によりシリコン太陽電池の出力が初期値の30~40%に達すると、突然ゼロになる現象を見出した。この現象を解析した結果、出力の急落は少数キャリアのドリフト長の低下に起因することが分かった。LSIに関しては、銀河宇宙線に含まれる超高エネルギーの重イオンがLSIに入射して発生するシングルイベント効果のメカニズムを説明し、実際の宇宙環境で使用されているメモリー素子のシングルイベント・ソフトエラーについての実験結果を紹介する。
梨山 勇
EMC: electro magnetic compatibility: solution technology: 電磁環境工学情報, (58), p.70 - 75, 1993/02
人工衛生や宇宙開発の信頼性はそこで使用する半導体部品の宇宙放射線による劣化や誤動作に左右されることが多い。半導体素子に対する宇宙放射線の効果は、トータルドーズ効果とシングルイベント効果に分けられる。MOS構造に対するトータルドーズ耐性の向上は酸化プロセスの低温化や酸化膜厚の低減などによって大巾に改善できようになった。これに対し、シングルイベント効果は耐性の評価が困難であるため、その耐性の向上は今後の研究開発課題となっている。日本原子力研究所高崎研究所の放射線高度利用研究施設のサイクロトロンとマイクロイオンビーム装置はこのための強力な手段となる。また、トータルドーズとシングルイベント両面で優れた耐性を期待できる新しい半導体材料としては、低原子番号広バンド巾半導体である炭化ケイ素が有望である。
高橋 史明
no journal, ,
日本保健物理学会は第50回研究発表会を日本放射線安全管理学会の学術大会と合同大会として開催し、若手研究者向けに教育セッションを設定した。本発表は、日本国内における自然放射線による線量評価について、レビューするものである。自然放射線等による被ばく線量のデータについては、被ばく早見表の中で医療被ばく等の人工放射線による線量等と比較され、福島第一原発事故後に公衆へも周知された。その主要な線源は、大地放射線、宇宙放射線、空気中ラドン及び食品中の放射能となっている。これら線源については、実測データや計算シミュレーションにより、国内での線量率分布や放射性核種の放射能濃度が継続的に調査されている。この基本となる放射線データに基づき、換算係数を用いて実効線量が評価されるため、その換算係数の見直しも評価結果に影響を与える。他、日常生活を営みつつ被ばくを受けるため、生活様式も線量評価値の決定因子となる。そのため、専門家として、自然放射線による被ばく線量を説明する場合、その根拠となる放射線データや導出過程を把握することが重要となる。